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防食仕様ダンパー防食仕様ダンパー当仕様は変更することがあります。納入仕様図面でご確認ください。仕様の決定と対策防食仕様一覧表の作成情報収集1.お客様からの情報例 ①塩害対策をしたいがその仕様は? ②ダクト系の長寿命化を計りたいが適材適所の仕様とは?③いつも○○○系統のダンパーに問題があるが?2.その他の情報は、東京消防庁・(一財)建材試験センター・(一財)日本建築防災協会・日本防排煙工業会の資料です。分析•上記の情報と弊社における過去の腐食に関する修理、交換および弊社の暴露試験から次の原則を得ました。 弊社の現標準仕様で十分な場合が全出荷量の8割以上あり、いたずらにUPしないよう不作動の原因となる部分の順からその性能をUPする。ただし、適材適所の選択が可能な範囲とする。1.FD類とVDは出荷量に対する腐食問題率は比較的少ない。条件のよい2次側ダクト系での使用が多いと思われる。当製品は出荷数量も多く、標準品での対応は製造コストを考慮し決定した。2.円形ダンパーの腐食問題率は更に少ない。小風量であり、構造も角ダンパーの多翼羽根と比較して単翼であり単純です。また、条件の悪いダクト等での使用も少ないようです。3.CDとMDは、出荷量に対する腐食問題率は上記ダンパーより多い。外気系ダクト等条件の悪いダクト系に使用される率が多いと思われる。出荷量は上記ダンパーに比べ少ないので標準品の防食対策も考慮した。仕様決定•従来はSS製とステンレス製ダンパーのみですが、SS製に少し付加すれば寿命が延び、必要ないと判断すればコストの低減になることを狙ったものです。また、防食仕様の標準化を図り、製造コストの低減化を狙いました。•弊社としてはその種類は少ない方がコスト、管理面でよりよいのですが、過去数年間、お客様との設置環境等の諸条件をお打ち合わせいただいた結果、この種類となりました。防食対策 軸受をテフロンとする。○ ダンパーの軸受はファンやポンプの軸受と異なり、毎日1回・毎月1回・季節ごと1回と回転頻度は様々です。摩擦係数が低い、汚染物質の付着を防ぐ、耐磨耗性、耐震性、耐食性、耐圧性、耐熱性、耐薬品性のよいものが良いが弊社では下記のスリーブ式軸受を用意して、ダンパーの機種、目的、設置環境により使い分けることにしています。 尚、テフロンとはデュポン社の登録商標で基材(黄銅またはステンレス)をフッ素樹脂コーティングしたものをいいます。○軸受の取付 基材が黄銅製は識別のため、色を黒色として、軸が亜鉛めっきの場合に使用する。 基材がステンレス製は、色をグレーとして、軸もステンレス製の場合に使用する。○ チャッキダンパーは常時羽根の回転動作があり、摩擦係数が低く、更に耐震性、耐圧性が必要なのでスリーブ式の軸受は使用せず、ボールベアリングを採用しています。▲軸受架台にテフロン軸受 取付前▲軸受架台にテフロン軸受 取付後●軸受の塩水噴霧 耐食試験試験材料と発錆時間72時間後(矢印に発錆)172時間後(矢印に発錆)312時間後(矢印に発錆)(弊社軸受の耐食比較性能試験・弊社比較)黄銅(生地)0 50 100 150 200 250 300 350経過時間(h)黄銅+テフロンステンレス(生地)ステンレス+テフロン各材料別の発錆時間7217231217
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