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スリーブ強度比較試験スリーブ強度比較試験㈱三功工業所 スリーブ技術資料 NO-040315○下記の国土交通省円形スリーブ仕様と、それと同等の性能を有するスリーブを強度比較試験で評価する。・国土交通省機械設備工事共通仕様書(平成28年版・配管工事 2.2.27 スリーブの項P52ページ 表2.2.11 スリーブ)材料仕様亜鉛鉄板製径が200mm以下のものは厚さ0.4mm以上、径が200mmを超えるもの(上限が350mm)は厚さ0.6mm以上で、原則として、筒形の両端を外側に折り曲げてつばを設ける。また、必要に応じて、円筒部を両方から差し込む伸縮形とする。1.円形スリーブ試験の条件(1)試験前の設定1. 釘側は堅固になることが考えられ比較試験の釘個数は3ケとした。2. 材質は全て亜鉛鉄板とし、板厚又は補強対策を変えた場合の強度比較を行う。3. 試験体の口径は200mmと300mmとし、長さL寸法は200mmとする。4. 市販されている規格品の鋼板製スリーブを参考にする。尚、5mm以上の外折り曲げは亀裂が生じ製造上不可能である。5. 以下の スリーブは試験の対象外とする。・生コンを高圧送で流し込むようなスリーブ。(圧入コン用)・円筒部を両方から流し込む場合の構造。・紙製の仮枠。(2)試験前の条件1. スリーブの強度試験はJIS規格等にないため、荷重と変位量を測定し評価基準とした。2. 実際は流体状態(生コン)であるため集中荷重にはならない。しかし比較試験として測定可能な集中荷重とした。3. 変位量は、反荷重側(右図A)をフリーにした為に荷重側①から②を差し引いた値を変位とした。4. 変位量の小さい順に強度評価A、B、Cとした。2.試験体の構造図自社製い社ろ社は社3.強度性能結果 φ200、200L(荷重以外の単位は㎜)構造体図口径板厚補強寸法変位荷重kgf強度評価構造体図口径板厚補強寸法変位荷重kgf強度評価a外曲寸法bリブ幅×高さa外曲寸法bリブ幅×高さ自社製2001.2―15.0×3.52.540A自社製3001.2―15.0×3.53.640Aは社2000.85.0(両外折)15.0×1.510.328Bは社3001.25.0(両外折)15.0×1.53.840ろ社2000.85.0(両外折)15.0×1.511.925ろ社3001.25.0(両外折)15.0×1.54.340Bい社2000.85.0(両外折)―14.425Cい社3001.25.0(両外折)―5.140C4.考察と結論(1)釘取付側は固定されているので変形が少ない。(2)外曲げ式及びリブ補強式は曲げとリブ高さ寸法により強度が変わる。(3)荷重と変位量・板厚と補強寸法は比例し、強度とL寸法・釘取付個数・口径は反比例する。(4)口径が300を超えるものは、板厚UP等、更に補強UP対策が必要である。材料同等以上と考える仕様(自社製)亜鉛鉄板製・ 径が300mm以下のものは厚さ1.2mm以上、径が400mmまでのものは厚さ1.6mm以上とし、また、必要に応じて円筒部を両方から差し込む伸縮形とする。・ 床に取付けるスリーブは、本体の脱落防止策として同様の補強リブをコンクリートに埋設し、開口部からの落下防止策としてフタを設ける。フタは取外し取付が可能な構造とする。試験装置測定装置200mm図A51

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